先日JICA東北の高橋課長がフー太郎の事務所にいらっしゃいました。その時の話ですが、協力隊員の応募が90年代から半減して、年5000名ほどしかいないようです。JICAは年2000名を派遣したいが、特に教員、養護、農業関係が3割程度しか要望を満たせていないとか。
近頃、巷は海外留学ブーム。一方、海外ボランティアは敬遠気味だというのはどういうわけでしょう。しかも仕事がないと大問題になっている時代に
。今、海外で仕事をしたいと思っていた方には、大変いいチャンスが訪れているのではないでしょうか。教員といっても教員免許は要らないし、語学もあとで勉強してもらうようで、青年海外協力隊は、以前より随分ハードルが低くなったと感じました。「冒険心は充分あるけど、海外の事情が分からないので心配」なんて方でも、期間は2年間だし、日本政府の機関で給料や宿舎の保証があるので、飛び込みやすいかもしれません。
私は高校生まで太平洋の海岸べりで育ったのですが、「あの水平線の向こうには何があるんだろう」と、考えているような子供でした。また叔父が外国船に乗っていて、航海から戻るたびに我が家には異国の匂いのする土産品や、当時、日本では珍しかったサンキストのグレープフルーツやオレンジが箱入りでありました。箱をそっと開いて香りに満たされながら、「私も外国に行きたい!」と、幼い私は叔父に打ち明けたりしたものです。
しかし、よもや38歳で海外協力のためのNGOを自ら立ち上げようとは、想像もしませんでした。人生とはつくづく愉快なものですね。あなたも子供の頃に見た夢、果たしてもいいのかもしれませんね。