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プロジェクトの活動記録と成果

溜池造成プロジェクトが目標とする成果は以下の3つです。

  1. ブグナ群に溜池を造ることにより、乾季の水不足を解消。年間を通じた水の供給を可能にし、地域の人びとが安定した生活を送れるようになること。
  2. 溜池の整備と植林が、水資源の保全につながることを、住民が理解すること。
  3. 溜池造成に住民が参加することにより、溜池の建設、利用、維持管理について学んでもらうこと。

活動の記録

2004年12月
  • JICAの「草の根技術協力事業・草の根パートナー型支援」に採択される。
  • 水プロジェクト現地スタッフの採用試験
2005年4月 百数十もの溜池が点在するアジスアベバの郊外モジョ地区を視察
2005年5月 メダゲ地区/最初の溜池となるメダゲ溜池の掘削工事を開始
2005年12月 福島県農林課の溜池の専門家本田久門氏、エチオピアで現地調査
第2〜8号溜池の候補地の選定、設計・工法の調査を行う。
2006年2月〜
  • ガラソート地区/ガラソート溜池1号(改修)、ガラソート溜池2号(新規)着工
  • ドロラバ地区/ドロラバ溜池(新規)着工
  • シムシャハ地区/シムシャハ溜池(改修)着工
  • 上記溜池の掘削と同時に溜池周りに作るグリーンベルトの準備を開始
ラリベラ・マップ

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成果

メダゲ溜池

メダゲ溜池

メダゲ溜池造成
着工/2005年 完成/2006年
直径/50m 貯水量/6102m³
川からの水路を付けた直径50メートルのアースダム(土を台形状に盛り上げて形成したダム)
雨季後4〜5カ月使用可能。

ドロラバ溜池

ドロラバ溜池造成
着工/2006年2月 完成/2006年
直径/50m 貯水量/1515m³
井戸を改修し飲用水を確保。アグロフォレストリーが成功。

ガラソート溜池1号

ガラソート1号溜池改修
着工/2006年2月 完成/2006年
直径/33m 貯水量/2117m³
水の浸透が早いので、牛による踏み固めを行った。雨季後3カ月利用可能。

ガラソート溜池2号

ガラソート2号溜池造成
着工/2006年2月 完成/2006年
直径/30m 貯水量/2156m³
わき水のおかげで通年利用できる。溜池周辺には農園。貸し出して収益の半分は水利組合へ。

シムシャハ溜池

シムシャハ溜池改修
着工/2006年2月 完成/2006年
直径/40m 貯水量/3046
水の溜まりが悪く、キャッチメントの改修を行う。

サルズナ溜池

サルズナ溜池造成(新規)
着工/2006年12月 完成/2007年11月
直径/20m 貯水量/1073m³
わき水のおかげで通年利用できる。これまで6時間かけて牛に水やりをしていたのが改善される。

ベルファ1号溜池

ベルファ1号溜池造成
着工/2007年2月 完成/2007年7月
直径/20m 貯水量/858m³
標高3500メートルの高地にある溜池。わき水のおかげで通年利用できる。農業用に利用。

ベルファ2号溜池

ベルファ2号溜池造成
着工/2007年2月 完成/2007年7月
直径/20m 貯水量/858m³
標高3500メートル、直径20メートル わき水のおかげで通年利用できる。グリーンベルトに木の苗畑を造成。

溜池造成プロジェクトを支えているひと

本田久門さん
本田久門さん
福島県農林水産部農林検査グループに勤務していた本田さんは、農業土木の専門家として、これまで数々の溜池造成に携わってきた溜池の専門家です。
その貴重な経験を活かし、FFFの「ラリベラ水プロジェクト」で技術指導をしてくださっています。2005年12月には現地へ赴き、技術指導を行いました。
平成20年に定年退職を迎え、これからはラリベラの水資源開発をライフワークにしたいと考えています。
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