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ツリーハウスができるまで 制作行程1
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棟梁 目黒康信さん
作ってくれたのはこの人
15歳からこの道一筋、44年もの経験を持つ目黒さんは、宮大工としての修行も積んだ大工さんです。本格的なツリーハウスを手掛けたのは初めてという目黒さんですが、子供の頃には、木の上に竹を縄で縛って作った掘っ立て小屋で「基地ごっこ」をして遊んでいたという経験をお持ちでした。忙しい仕事の合間を縫ってボランティアとして協力してくれた目黒さんでしたが、幼い頃を思い出してか、誰よりも今回のバードハウス作りを楽しんでいたようです。
1. 木の選定
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何年この地で生きてきたのでしょうか。今回は枝ぶりも見事なこの榎の木にお世話になることにします。ツリーハウスを建てるには、杉のようにまっすぐに幹が伸びる形の木よりも、たくさんの枝を横に広げた形状の木が適しています。
2. 設計図の作成
設計も目黒さんにお願いしました。木をひとめ見ただけで、瞬時にイメージが浮かんだそうです。設計図が出来上がると、早速工事に取り掛かります。ツリーハウス作りに必要な材料、木材は、すべて廃材を利用することにしました。
3. 土台づくり
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幹や枝の形をうまく活かして、大きな丸太を縦横に渡し、しっかり固定します。その上に床板を張り、土台部分は完成です。広さは3畳ほど。
4. 骨組み完成・棟上式
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ようやく骨組み完成。だんだんと全体像が見えてきました。上棟式で工事の無事を祈願します。作業に取り掛かってからここまでにかかった日数はわずか3日ほど。
5. 屋根・壁
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壁板も張り終わり、外側を杉の皮で覆います。この杉皮は80年前に解体した民家で、瓦下の屋根材として使われていたものを再利用。80年たっても現役で立派に使えるのには驚きです。「大切に扱えば木は1000年だってもつんです」とは目黒さんの言葉。